シャボン玉酸素系漂白剤とオキシクリーンはどちらも酸素系漂白剤になるので、洗濯の際はどちらを使っても衣類を漂白、消臭、除菌することが出来ます。
2つは「界面活性剤が配合されているか?」が大きな違い。
シャボン玉酸素系漂白剤は界面活性剤が配合されておらず、オキシクリーンは界面活性剤が配合されています。
界面活性剤を使う場合、しっかり洗い落とさなければお肌などに悪影響を及ぼすリスクがあるので、界面活性剤を使わないに越したことはありません。
ただ、界面活性剤が配合した商品の方が汚れ落ち効果は高いし、市販されている商品の危険性は限りなく低いので、神経質になるほど気にする人は稀です。
どちらかで迷っているのであれば、安全性を重視するならシャボン玉酸素系漂白剤、洗浄力の高さを重視するならオキシクリーンを選ぶのが良いでしょう。
シャボン玉酸素系漂白剤とオキシクリーンの違いは界面活性剤の有無
まず、どちらも主成分は『酸素系過炭酸ナトリウム』で、同じ成分の漂白剤になります。
ですが、シャボン玉酸素系漂白剤には界面活性剤が配合されておらず、オキシクリーンには配合されています。
これが2つの大きな違いになるでしょう。
界面活性剤は界面(物質の境の面)に作用して、性質を変化させる物質の総称で、簡単に言えば『水や油のように交じり合わないものを混ぜ合わせて汚れを落としやすくする』ということになります。
なので、界面活性剤が配合されていないシャボン玉酸素系漂白剤よりもオキシクリーンの方が汚れが良く落ちるのですね。
イメージとしてはシャボン玉酸素系漂白剤は『漂白剤のみ』、オキシクリーンは『漂白剤+洗剤』といった感じで、漂白剤の効果だけでなく洗剤による洗浄力も含まれていると考えるのが理解しやすいでしょう。
漂白剤は汚れを科学的に分解して汚れの色素を破壊することで汚れを落とし、洗剤は汚れに吸着して汚れを引きはがすことで汚れを落とします。
洗剤としての役割もある分、+αがある分だけオキシクリーンの方が汚れ落ち効果は高いと言えるのですね。
漂白剤に洗剤をプラスすることが必ずしもメリットになるわけではない
シャボン玉酸素系漂白剤とオキシクリーンの違いを違う視点から挙げれば『漂白剤』だけか、『漂白剤+洗剤』かと考えられます。
なので、洗剤では落ちない汚れに対して使う場合は、漂白剤だけでも結果はさほど変わりません。
例えば、カビや細菌類の殺菌を殺菌することは洗剤は得意ではないです。
それは界面活性剤は汚れを引きはがしてキレイにするからで、引きはがせなかったカビや細菌はそのまま残ってしまうから。
ですが、漂白剤であれば、たんぱく質などの生物を構成する物質の分解が得意なので、カビや細菌類の殺菌に効果的。
なので、赤ちゃん用品の殺菌などをメインに使うことが多いなら、わざわざオキシクリーンのように界面活性剤が配合されている漂白剤を選ぶ必要なく、むしろ安全性を重視したシャボン玉酸素系漂白剤の方が適している場合もあります。
『漂白剤のみ』と『漂白剤+洗剤』では価格にも差が出るし、この辺りはライフスタイルによって選び方が変わるでしょう。
シャボン玉酸素系漂白剤とオキシクリーンの用途の違いを表にまとめてみた
シャボン玉酸素系漂白剤 | 用途 | オキシクリーン |
〇 | 洗濯 | ◎ |
〇 | キッチン汚れ | ◎ |
× | トイレ掃除 | × |
△ | カビ取り | △ |
◎ | 価格 | 〇 |
主な用途としては洗濯で使われることが多いですが、優れているのは漂白剤+洗剤の役割を持つオキシクリーンです。
同様にキッチン汚れに関しても洗剤効果のあるオキシクリーンの方が優れているので、「とにかく汚れを落としたい!」と考えているのであれば、オキシクリーンが良いでしょう。
ただ、トイレ掃除やカビ取りには効果がほぼないので、すべての汚れが落とせる万能アイテムではありません。
シャボン玉酸素系漂白剤は汚れ落ちに着目するとオキシクリーンよりは劣ってしまいますが、その分、価格が安いメリットがあります。
ひどい汚れでなかったり、コスパを重視するのならオキシクリーンほどの性能は必要ないのでシャボン玉酸素系漂白剤でも十分に活躍してくれます。
どちらが良い商品かはライフスタイルによって変わってくるので、とにかく汚れ落ちを重視するのか、それともコスパも重視したいのかを考えて選ぶようにしましょう。
界面活性剤不使用で洗浄力に優れた漂白剤がある?
もしどうしても迷ってしまうなら、第3の選択肢もあります。
『シュワッとパンチ』は界面活性剤不使用だけど洗浄力に優れた漂白剤。
洗濯はもちろん、つけ置き、拭き掃除、磨き掃除まで何にでもマルチに使えるので、オキシクリーンと同じような使い方が出来ます。
それでいて、界面活性剤を使っていないので、安全性が気になる人でも比較的安心して使えるメリットも。
シャボン玉酸素系漂白剤とオキシクリーンの間を取ったような商品で、価格は両商品よりも高くはなるけれど、細かいニーズにも応えてくれています。
シュワッとパンチに関しては別ページに詳細を書いているので合わせてご覧ください。
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