ビーオ(Beo)は木材のカビにも使えるみたいだけど、それって本当に大丈夫なの?
水回りのカビと木材のカビはアプローチの仕方が違います。液性から判断すると木材に使うのはおすすめしにくいです。
ビーオはプロのハウスクリーナーが使うカビ取り剤としてPRされていますが、一般人が家庭で使う場合は注意が必要です。
ビーオのウリは従来のカビ取り剤では使用不可だった「木材」にも使えるところ。
木材にも使えて、かつ、水回りのカビにも使えるから一石二鳥で便利なカビ取り剤に見えますよね。
でも、どうして「木材」に従来のカビ取り剤が使えないかは理解してますか?
液性の違いを理解してないと、大きな失敗をするリスクが隠れています。
このブログ記事では「木材」と「水回り」のカビ取り方法の違いに触れながら、ビーオはどんな人にならおすすめ出来るのかについて書いています。
SNSやテレビショッピング番組などで興味を持った人は参考にしてください。
ビーオは「木材」にも使えるカビ取り剤が最大の特徴だけど…
『ビーオは「木材」にも使える』という点が他のカビ取り剤との差別化ポイント。
基本的にカビは水回りや風通しの悪い箇所に出来るので、浴室に発生しやすいです。
なので、お風呂を中心とした水回りのカビを落とす商品が多いのですが、住環境によってはベランダのウッドデッキなどの木製アイテムや押し入れにカビが発生することも。
その場合、従来のカビ取り剤では対処できなかったので、木材にカビが発生している人にとってはビーオはニーズにぴったり答えて応えてくれる商品と言えますね。
スプレータイプで吹きかけるだけで使い方も簡単だから、これ以上ないカビ取り剤に見えますが、本当にそうなのでしょうか?
そもそも、なぜ従来のカビ取り剤は木材に使えないのでしょうか?
ココは大事なポイントなので、しっかり確認しておく必要があります。
水回りと木材でカビ取り剤が違う理由は「液性」が違うから
一般的に、お風呂場やキッチンなどの『水回りで使うカビ取り剤は主に液性がアルカリ性(塩素系)』、『木材のカビ取り剤は液性が弱アルカリ性(酸素系)』を使います。
なぜなら、木材の多くは弱酸性だから。
弱酸性の反対(弱アルカリ性)の洗剤を使うことで中和して打ち消し合うからキレイにカビ汚れが落ちるのですね。
では、もし塩素系のカビ取り剤で木材のカビを取るとどうなるかというと、変色や劣化の原因になってしまいます。
つまり、確かにカビは取れるけれど、液性が強いため木材そのものを傷めてしまうのです。
その結果、強度が落ちたり、成分が木材内部に残ることで腐食したりすることも。
カビは落とせても木材が弱ってしまったら意味がありませんよね。
だから、水回りのカビと木材のカビを同時に落とす製品が従来は存在しなかったのです。
さて、ここで気になるのは「ビーオの種類はアルカリ性(塩素系)なの?弱アルカリ性(酸素系)なの?」というところ。
販売サイトで確認したところ、答えは「アルカリ性」でした。
ビーオは木材のカビ取りにはおすすめ出来ない
木材のカビが落とせるというビーオの謳い文句に嘘はないでしょう。
ただ、実際に木材に使用するのは変色や腐食のリスクがあるのでおすすめは出来ません。
やはり木材には専用のカビ取り剤を使うことをおすすめします。
ビーオが木材には使用しにくいことはわかりましたが、水回りのカビに対してはもちろん使えます。
カビ取り効果に関しても実際に使ってみた口コミを参考にする限り、なかなかの高評価でした。
ビーオは口コミでカビ取り効果が高く評価
ビーオを実際に使ってみた人の口コミ評価は以下の通り。
総合評価 3.9 (22件)
評価(星の数) | 採点件数 | 割合(小数点以下切り捨て) |
10件 | 45% | |
8件 | 36% | |
2件 | 9% | |
1件 | 4% | |
1件 | 4% |
口コミ件数はまだ少ないですが、5段階中3.9の評価で使ってみた人の約8割が満足していると考えると、十分に高い評価を獲得していると言えますね。
お風呂場のカビ取りに使用しました。色々カビ取り洗剤を使ってきましたが一番綺麗で簡単に取れました。お風呂場が明るくなった感じで気持ち良いです。購入して良かったです。
引用元:ディノス公式サイト-2024年6月
実際の口コミではカビが取れたことで「気分が晴れた」という声もあるし、スプレータイプだから簡単に使える点が主に評価されていました。
ただ、一方でニオイに関してはなかなか強いことが言われています。
悪い口コミでは「ニオイのきつさ」を低評価
壁紙を綺麗にする為に購入しました。試しに少しの部分だけ、換気しながら使用し、拭き取りもしました。白くはなりましたが、臭いがきつく一週間以上は臭いが消えませんでした。身体に良くないのでないかと不安になり今後使用するのを迷っています。
引用元:ディノス公式サイト-2024年6月
さすがに1週間以上ニオイが消えないというのは大げさな表現な気がしますが、2~3日ニオイが消えなかったという声はいくつかありました。
カビ取り剤に関してはある程度ニオイがするのは仕方ないので、しっかり換気や乾燥させることが唯一の対策法になります。
口コミとしては「効果は高いけれど、その分ニオイも強烈」というのがビーオの特徴と言えるでしょう。
>>カビ取り洗浄剤 ビーオ(BeO)の口コミをもっと見る(「レビュー」よりご覧いただけます)
もし、ニオイが強いのが嫌だと感じるなら、粘度に注目して商品選びするのも手段の1つですよ。
ニオイを抑えたいなら粘度の高いカビ取り剤がおすすめ
塩素系のカビ取り剤は効果が高い一方、ニオイも強いデメリットがありますが、ビーオのニオイが特に強いと感じる理由に『粘度』が考えられます。
スプレータイプは水分が細かいため、空気の流れに乗ってニオイが広がりやすいです。
また、温度が高くなるとニオイ分子の揮発性が高くなってニオイが強くなっていきます。
料理をイメージすると温かい方が香りが強いですよね。
じゃあカビ取り剤のニオイを抑えるためにはどうしたらいいの?
ココで注目したいのが『粘度』。
粘性が高いと液だれしくいからニオイが広がりにくい。
また、その場にとどまる力が強いし、スプレーのように水で薄めてないから強力で、汚れ落ち効果も高くなります。
つまり、スプレータイプよりもジェルタイプの方がカビ取り剤としては上位互換なのですね。
その分、お値段も高くなるけれど、普段こまめに掃除してない人や大掃除の時などはジェルタイプの粘度が高いカビ取り剤の方がおすすめです。
例えば、スライムパンチはビーオより高いけれど、商品としては優れているので、予算に問題がなければ一度試してみてください。
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まとめ:ビーオは水回りの手軽なカビ取り剤を探している人向けの商品
ビーオは木材のカビを落とすことも出来るけれど、変色などのリスクを考えると使用はおすすめ出来ません。
他のカビ取り剤と同じように水回りのカビ取り向きの商品と捉えた方が失敗するリスクは避けられるでしょう。
また、ビーオはスプレータイプなので、シュッと吹きかけて手軽に掃除したい人におすすめ。
一度に吹きかける量が多いとニオイも強くなるけれど、量が少なければ強いニオイは防げる。
こまめに掃除するタイプなら、ニオイもあまり気にせずに使い続けられますね。
価格は500g1本で税込4,900円でやや高いかなという印象ですが、2本セットなら1,000円お得だし、大容量の4Lセットなら5,000円もお得になります。
セットや大容量で購入することで価格は抑えられますね。
カビは発生させないのが一番ですが、気が付いたら発生してるもの。
気が付いた時に手軽に対処できる掃除アイテムは常備しておきたいですね。