ご飯がべちゃべちゃになってしまう原因は主に水分量にあります。
単純に水の量が多かったり、浸水時間が長かったり。
水分を多く含むと炊き上がりのご飯がべちゃべちゃになりやすいので、水の量は適切かを改めて確認することが大切ですよ。
また、2合分ご飯を炊くとしても炊飯器の性能によって水分量が違ってきたりもするので、一般的に言われている事よりも自分が使っている炊飯器に適しているかを考えることも大事なポイント。
ここではご飯がべちゃべちゃにならないためのポイントと、失敗した時の対処法などを書いているのでご確認ください。
ご飯がべちゃべちゃするのはなぜ?
ご飯がべちゃべちゃする一番の理由は水分量が多いから。
例えばよくありがちなのは、普段は3合炊きしていたけれど今日は2合炊きにしていた。でも、いつもの癖で水の量は3合分にしてしまった、みたいなこと。
けれども、そんなミスをしていないのにご飯がべちゃべちゃすることもあります。
その原因も実は水分量が関係しているのですよ。
例えば、お米を研いだ後、一定時間水を吸わせることもあるでしょう。
しばらく水に浸けて水分を含ませることで美味しくふっくらと炊き上がるし、お米の袋にもそう記載されている場合もあります。
ただ、炊飯器によってこれは正しくない場合もあるのですね。
特に近年の炊飯器は『炊飯』に浸水の工程を含んでいることもあるので、予め浸水すると余分に水分を含ませることにもなります。
そうすると炊き上がりがべちゃっとしてしまうので、浸水時間は必ずしも必要とは限りません。
なので、自分の使っている炊飯器には浸水工程が含まれているかをきちんと確認しましょう。
それだけで、炊き上がりのご飯がべちゃべちゃするのを防ぐことが出来ますよ。
同様に、『蒸らし』の工程が含まれている炊飯器を使っている場合は、炊き上がったら一度お米をほぐす必要があります。
そうしないと蒸らして出た水分がご飯に入ってしまい、べちゃべちゃしてしまいます。
炊き上がりのご飯をべちゃべちゃしないようにするためには『水分量』がポイントなので、まずは使っている炊飯器の特性を知って、浸水時間や蒸らしが必要なのかを確かめることをおすすめします。
お米の研ぎ方にも注意
ご飯がべちゃべちゃする一番の原因は水分量ですが、もう一つ『お米の研ぎ方』にも注意が必要。
お米は粒が割れてしまうと、炊いた時にお米の中野でんぷん質が流れて出てしまい、結果べちゃべちゃした炊き上がりになってしまいます。
お米が割れてしまう原因は、強く研いでお米同士がぶつかり合ってしまうことにあるので、お米を研ぐ際は優しく撫でるように研ぎましょう。
炊飯器と同様近年のお米は品質が良いので、もみ殻などが残ってるということはありません。
軽く水に浸すくらいの感覚でも十分なので、優しく研ぐようにしてくださいね。
炊飯器でご飯を上手に炊くポイント
炊飯器の種類や性能にもよりますが、基本的には『通常コース』や『白米モード』など普通炊きの設定で炊くようにしましょう。
例えば『早炊きモード』など他の設定で炊く場合、『蒸らし』の工程が省かれるので、水分が飛びきらず水っぽい仕上がりになりやすいです。
最近の炊飯器であれば性能は高くなっているので、炊き上がってすぐに食べる場合は普通炊きと早炊きで大きな差は出ません。
ですが、普通に炊いてるのにご飯がべちゃべちゃするのなら、普通炊きをすることをおすすめします。
ご飯がべちゃべちゃになった時に炊き直しや再炊飯はしてもいいの?
炊き上がったご飯がべちゃべちゃしてる時に、炊き直しや再炊飯をしようと考えることがあるかもしれません。
『再加熱』機能があれば、水加減が多かった時に利用することが出来るので、対処法の一つにはなり得ます。
ただ、『再加熱』は冷えたご飯を温めるのが主な役割なので、美味しいご飯を炊くための機能とは言い難いです。
なので、基本的には炊き直しや再炊飯はしないことをおすすめします。

もし炊飯に失敗してしまったら、リメイクする方法を考えた方が比較的美味しく食べられるでしょう。
炊飯に失敗したご飯をリメイクする方法
炊飯に失敗してご飯がべちゃべちゃになってしまったら、さらに水分を加えて鍋で煮込んでお粥にするのが一番おいしくリメイク出来る方法です。
水分が多くなると甘味など味が薄くなってしまうので、塩を入れるなど味の調整が必要にはなりますが、味付けのアレンジもしやすいのでおすすめの方法ですよ。
白く粒立ったご飯をイメージするとべちゃべちゃしたご飯は食べにくいですが、『お粥』という食べ物にイメージが変わるとちゃんと美味しく食べられるでしょう。
もしお粥が苦手なら、電子レンジで温めて水分を飛ばす方法もあります。
時間はお米の状態によりますが、1分前後を目安に温めると良いでしょう。
電子レンジで温める際はラップはしなくてOKです。
いつもご飯がべちゃべちゃするのは炊飯器の故障かも
水分量に注意していたり、お米も丁寧に研いでいるのにいつもご飯がべちゃべちゃするのなら、炊飯器に問題があると考えた方が良いでしょう。
長く使っていると性能も落ちてきてしまうので、何らかの故障を疑う方が適切だと考えられます。
性能が悪い炊飯器でべちゃべちゃするお米を長く保温状態にしているとご飯が腐る可能性も出てくるし、衛生面や健康面でも良くありません。
いつもご飯がべちゃべちゃするのなら炊飯器を買い替える事を検討してみても良いでしょう。
毎日食べるご飯だから良い炊飯器を使おう
ご飯は毎日食べるものだから、良い炊飯器を使うことの価値は高いです。
食べる事は栄養や活力に直結するので、しっかりご飯を食べることは生きていく上でも最重要項目とも言えるでしょう。
最近の炊飯器はどれを選んでもそれなりの性能にはなっているから、失敗はほとんどありませんし、自分のライフスタイルにあった炊飯器も探せたりします。
例えば、ティファールが炊飯器市場に初参入して出した『ザ・ライス』は『冷凍ごはんモード』という機能があり、予め電子レンジで温めてから食べることを想定した炊飯も可能。
作り置きやお弁当作りの習慣がある人に適した炊飯器になっています。

良い炊飯器を使うとご飯の味も良くなるし、ご飯が美味しいと食事の時間も楽しくなる。
ご飯がべちゃべちゃすることに悩んでいて、解決策が見つからないのなら新しい炊飯器を試してみるのもいいですね。
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